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ゆきぼうろぐ

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2009年 08月 24日

奥多摩 鷹ノ巣山の記録

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8月22日土曜日くもり

奥多摩 鷹の巣山に日帰りで行ってきた。
会社の仲間Z君と2名。彼は昨年7月に富士山に一緒に行き、山の世界へ引き込もうとしている有望株だ。

今回は久しぶりにがっつりと歩きたいと思って、東日原から稲村尾根を登って、鷹の巣山頂、石尾根を奥多摩駅まで下るというややハードコースだ。ガイドブックにも多く掲載されており、ほぼ中級コースという設定だろうか。

天気も良いだろうと信じきっていたら、なんとこの土曜日から曇り、、、まあ、雨降らないだけましか。
今回は、Powerfilm USB+AAで太陽で充電しながら歩きたいのだ!iPhone3GでGPSログを録りながら、はたしてどれだけIPhoneの電池は持つのか!ということにチャレンジするのだ。なので、なんとか太陽が欲しいのが。。。

自宅を5:45に出発。途中でZ君宅へより、ピックアップ。奥多摩駅には7:45くらいに到着した。Z君は今回自前のストーブとコッヘルを用意したのだが、武器(はしやフォークなど)を忘れたらしい。コンビニの買い物ついでに割り箸を調達したのだが。

8:00 町営駐車場へ車を入れ、料金700円を支払う。どんよりした天気で涼しげだ。ブーツを履き、持ち物チェックして、奥多摩駅前のバス停へと向かう。
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駐車場から数分だ。駅前にはバスを待つ登山者が数名。まだ賑わいはない。
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8:35の東日原行きのバスに乗ると、なんと臨時バスも出るという。出発少し前に駅から人が吐き出されて来た!なるほど、列車の時間と合わせているのか。2台のバスはほどなくいっぱいになり、出発した。
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終点東日原には定刻通り9時に到着。バス停にはトイレもあり、すぐに長蛇の列だ。
十分にストレッチをする。空はまだどんよりだ。ここでザックにPowerfilm USB+AAを装着。バッテリーボックスには満充電の単3eneloop2本をセット。iPhoneに接続し、GPSソフトを起動する。私はiTrailを愛用している。9:10 Softbank3Gは圏外表示だが、GPS信号はOK表示!。記録間隔は30秒、レコード開始し、ゆっくりと歩き始めた。
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舗装路をしばらく行くと、左へ登山道の入り口が。ここから川まで下ってはしを渡り、いよいよ登りの始まりだ。
最初はゆっくりを心がけ、先頭にZ君の体制でじわじわと登っていく。沢の音が心地よい。噂では、このルートは奥多摩でもハードな登りで有名らしい。スタート地点が約700mなので、鷹の巣山山頂まで1000mくらい高度を上げる事になる。
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教科書どおり30分ごとに5分の休憩を入れる。休憩ごとにiPhoneの動作をチェックする。 iTrailはしっかり動作している。しかし、森の中なので太陽の光は直接とどかないし、生憎のどんより空だ。PF(Powerfilm)のインジケータは点滅状態で、充電していることを示している。
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稲村岩から、またぐぐっと登りだ。ペースを乱さないように一歩一歩しかりと歩く。樹々のすき間から見える空はやっぱりどんより。でも、ときどき光が射すと、「おおお!」と叫びたくなる。とにかく単調で急な登りだ。途中から回りの樹々が植林からブナに変わってくる。笹も見えてきて、ちょっと雰囲気が変わる。特に大きなブナは迫力や生命のような何かを感じる。
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ヒルメシクイノタワで小休止。ここまでくればあとちょっとだ。季節柄なのか、自分の回りを大きなアブ?かハチ?がブンブン飛んでいる。落ち着いて休憩もできない。攻撃的でもなく、ほんとにうっとうしい。高度が上がればいなくなるだろうと思っていても、いつの間にか、ブンブン飛んでいる。過去に何回はハチに刺されたことがあるので、ちょっと臆病になる。
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最後の急登を踏ん張っていると、遠くに白い空が見えてきた!頂上だ!たぶん!
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頂上の眺めに期待しながら、一歩一歩進む。
森が開けると同時に頂上広場がどーーんと現れる。数名の人が休憩している。
が、残念ながら雲に覆われて景色はなかった。。。それでも気を取り直し、ザックをおろす。ああ、おつかれさん!
(晴れていると、この森から抜け出したパノラマが最高なのだそうだ。)
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頂上にいたおじさんと少し会話する。登山道で熊に遭遇したそうだ。幸い30mくらい先で相手が先に逃げたようで何事もなかったそうだ。ラジオを鳴らしていて良かったと言っていた。私も次回から鈴を用意しておこうと思う。見通しの悪い登山道で遭遇するのはやっぱりさけたいし。
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一段落し、ランチの用意だ。私はいつもの塩ラーメンに餅入りだ。Z君はなんとせっかくもらった箸を車においてきたようで、急遽枝を拾ってナイフで削りだす。これも良い思い出だ。割り箸より格段においしいはずだ。家に持ち帰って子供に自慢し、リビングに飾れば立派なインテリアだ!と教える。
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食後はZ君用意のコーヒー豆をドリップしていただく。ああ、酸味と香りがなんとも言えない。頂上で煎れたてのコーヒーなんて、なんて贅沢なんだろう。
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時折日が射すとPFを広げて充電充電。しかし、この天気では期待できない。iPhoneを確認するとスリープ状態になっていた。バッテリーは赤ラインに到達し、本体バッテリーとeneloop2本分もほぼ使い切った状態のようだ。ログはしっかり取れているようで、ここでeneloopを2本交換し、本体に充電を始める。
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本当は頂上から鷹の巣避難小屋へ往復して、 将来の接待ツアーのための下見を行いたかったのだが、頂上13時到着でランチ後支度を終えて14時だ。避難小屋往復で約1時間かかるため、避難小屋はあきらめて、ここから石尾根を下る事にする。
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また雲に覆われた頂上を後にして、防火帯のような登山道を下り始めた。しばらく行くとまたブナ林に覆われて、ガスにつつまれなんとも神秘的な風景だ。天気がよければと考えつつも、しっかり足下を確認しながらゆっくり下る。
比較的なだらかなペースだが、時折急勾配もあり、なかなかペースがつかみにくい。ただ、ひたすら下る。
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途中で休憩取りながらiPhoneをチェックする。バッテリーへの充電も順調のようで約60%位まで復活している。GPSでログ録りながらなので、バッテリーの負担も大きい。このままバッテリーが切れるまで勝負だ。

先頭のZ君が声をあげた!「シカだ!」。15mくらい先だろうか、ガスの中からシカが出てきて横切っていく。まだ体も小さい。向こうも気がついたのか、しばらくにらみ合いが続く。写真を何枚か撮り、結局こっちが根負けして先を急ぐ事にした。熊の話もあったので、動くものに少しビビる。笑
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植林帯に入ると、登山道が深くV字にえぐれている箇所が多くなる。荒れて掘れて、雨でどんどん削れていくのだろう。
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薄暗い誰もいない登山道をひたすら、黙々と下る。距離はけっこう覚悟していたが、思ったより長い。
2時間半位歩いたところで、樹々の合間から奥多摩の街が見えてきた。しかし高度はまだまだある。
廃れた小屋や神社が現れ、里の気配が少しずつ濃くなっていく。
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17:30ごろに舗装路に出たが、ここからがまだ長かった。舗装路をショートカットするように登山道を繰り返し、街に出たのが18時すぎだ。あたりは暗くなり始めていて、人も少ない。さあ、あともう少し。15分くらいで駐車場に到着した。時計を見たら18:40だった。
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お疲れさま!と二人でゴールをたたえつつ、ブーツを脱いで、ふーっと脱力。
iPhoneをチェックするとスリープ状態になっていた。バッテリー残量は赤ラインになっており、iTrailを起動させ、最後のポイントだけ記録した。途中でバッテリー残量が減ると強制的にスリープ状態になってしまうようだ。記録中はバッテリーに負荷がかかるし。

下山後の楽しみ、温泉に向かう。ほど近い「もえぎの湯」だ。行ってみるとけっこう混雑している。男湯のみ入場制限中だ。駐車場は空いていたので、車をとめて、入り口で整理券をもらい、待つ事10分。ようやく入場できた。キャンプ場のお客さんが多いみたいだ。風呂はあまり大きくないので、制限は正解だと思った。
お湯は大変気持ちよく、体から疲れが抜けていくようだ。いやあ、歩き終わってすぐに温泉ってこんなに気持ち良いとは!
露天風呂も楽しんで、疲れが噴出する前に出た。笑 さあ、次はそばだ!!

さっぱりした体で、鳩の巣駐車場のそばにある「鳩美」に向かう。少し迷ったのだが、なんとお店は閉まっていた。。。
このとき既に20時頃だったので遅かったのかもしれない。
じゃ、帰りにどっかで食べようと言う事になり、結局あきる野IC近くの「なか卯」で夕食をとった。
カルビ丼と冷たいゆずうどんがなんともいえず美味しかった。

帰りも渋滞もなくスムースに帰宅。車中では次回案を検討しながら、無事に帰宅できました。

●行程
8:35 奥多摩駅からバスで東日原へ
9:10 東日原から歩きスタート
13:00 鷹ノ巣山頂上到着
14:10 鷹の須山頂上出発
18:40 町営氷川駐車場到着

by yukibou65 | 2009-08-24 22:24 | キャンプとバックパッキング


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